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能登半島地震特集

門前・総持寺祖院で初縁日 演芸も披露、被災地に笑顔

手品師のマジックに見入る人々=28日、石川県輪島市門前町の総持寺祖院で

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 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市門前町の総持寺祖院で二十八日、被災した住民を元気づけようと震災後初めての縁日が開かれた。大勢の住民が訪れ、ゲームや軽食、演芸などのイベントを楽しんだ。

 曹洞宗青年会と輪島市災害ボランティアセンターが企画。山門付近ではボールすくいや紙飛行機飛ばしなどのゲームが用意され、屋台に見立てたテントではさぬきうどんなどの軽食が無料で振る舞われた。

 本堂では、マジックショーやアカペラコンサートなども催された。金沢市の手品グループ「マジシャンイーグルス」がハンカチ、カードを使った手品を披露すると、集まった人たちは大きな拍手を送っていた。

 ボランティアも運営を手伝った。同日午前十時ごろに現地入りした金沢市の北陸学院の中高生四十一人もクイズや工作コーナーで、子どもたちとふれあった。高校一年の伊藤梓さんは「お年寄りはちょっと疲れているような感じがした。縁日で少しでも元気を取り戻してもらえれば」と話していた。 (能登通信部・上野実輝彦)

 

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