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能登半島地震特集心癒やす鏡花朗読劇 門前で金沢のボランティア
能登半島地震の避難所になっている輪島市門前町道下地区の諸岡公民館で二十三日、金沢市の「朗読小屋 浅野川倶楽部」のメンバーが、泉鏡花作品の朗読劇をボランティアで催した。お年寄りらがしっとりとした語り口に引き込まれ、中には目頭を熱くして聞き入るなど、癒やしのひとときとなった。 訪れたのは、高輪眞知子さんと表川なおきさん。作品は「切れるの別れるのって。そんな事は、芸者の時に云うものよ」のせりふで知られる「湯島の境内」。お蔦(つた)と主税(ちから)の悲しくもはかない恋物語を語り上げた。 五、六十年前に無声映画で「湯島の境内」を見たという女性(80)は「語り口が上手で涙が出た。ありがとう」と、何度も高輪さんらにお礼を言っていた。 朗読は、金沢市を拠点に活躍する演劇人らでつくる「能登半島地震被災地支援ステージエイド実行委員会」に名を連ねる同倶楽部が、地震で被災した人たちを励まそうと初めて開いた。 (杉山直之)
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