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能登半島地震特集笑って元気に猿回しに歓声 輪島で公演
能登半島地震の影響で、今なお落ち着かない日々を過ごす人たちを元気にしようと、ボランティアによる猿回し公演が二十一日、輪島市内の避難所や児童館で開かれた。愛嬌(あいきょう)たっぷりのサルに、会場は笑いと拍手に包まれた。 被災地の復興にあたる金沢大社会貢献室が、かねて交流のある猿舞座(山口県岩国市)と連携して開催。座長の村崎修二さん(59)が、十五歳の雄ザル「安登夢(あとむ)」とともに来場した。 同市門前町のもんぜん児童館では、子どもたちが「あとむーっ」と大歓迎。体長約一・二メートル、体重約一八キロの安登夢が、大きく跳び上がって輪をくぐったり、村崎さんに肩ぐるまされたりするたび、歓声が上がった。赤いベストを着てポーズを決めると「かわいいー」と笑顔が広がった。 門前東小六年の黒川佑輔君(11)は「猿回しはテレビで知っていたけど、初めて見た。すごいジャンプでびっくりした」と目を輝かせた。 (前口憲幸)
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