トップ > 北陸中日新聞から > 能登半島地震特集 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事
能登半島地震特集風評被害音で吹き飛ばせ 輪島の伝統芸能『御陣乗太鼓』震災復興へ28日から実演
石川県輪島市に伝わる伝統芸能「御陣乗太鼓」が大型連休に合わせ二十八日から実演される。十一月まで年間百三十四回行う。 同市観光協会は、能登半島地震の震災復興キャンペーン第一弾と位置づけ、「地震の風評被害を追い返すためにも力いっぱい打ち鳴らしたい。大勢の観光客に見に来てもらい、復興につなげたい」と意欲をみせる。 御陣乗太鼓は、戦国時代、上杉謙信が能登に攻め入ったとき、面と太鼓で追い返したことに由来する。県指定無形文化財で、朝市とともに輪島観光の目玉。毎年、誘客と宿泊率アップのため同時期に無料実演している。 実演初日の二十八日は午後七時三十五分から、輪島市文化会館で開催。太鼓をはじめ、能登麦屋節の歌と踊りや無料の振る舞い鍋などもあり、観光客のほか、避難所生活をしている人やボランティアも招待する。 二十九日からは同市河井町の道の駅「輪島ふらっと訪夢」(旧JR輪島駅)で開催する。開催日時は大型連休期間中および七、八、九月はほぼ毎日、その他は土日を中心に、いずれも午後八時半から二十分程度。 問い合わせは輪島駅観光センター=電話0768(22)1503=へ。 (報道部・浦上豊成)
|