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能登半島地震特集両陛下『元気出して』 能登半島地震 被災地復興気遣い
谷本知事被害説明天皇、皇后両陛下は十一日、皇居・御所で、能登半島地震の被害について石川県の谷本正憲知事から約一時間、説明を受けられた。谷本知事によると、両陛下は「不自由な生活を強いられているでしょうが、元気を出してください」と被災者を気遣った。 陛下は「大変な被害が出ているようですが、入院患者への影響はなかったのですか」と質問。知事は「石川で初めての大規模地震が過疎化と高齢化に悩む地域を直撃しましたが、入院患者への被害はありませんでした」と説明し、仮設住宅の建設や倒壊住宅の再建支援を進める考えを示した。 皇后さまは「住宅再建は地域のきずなを維持する工夫が必要でしょうね」と述べた。 両陛下は一九九六年に同県珠洲市で開かれた「全国豊かな海づくり大会」の式典に臨席するなど、能登巡幸の経験があるだけに「総持寺やキリコ会館に被害はあったのですか」と質問。知事が「総持寺は大きな被害を受けました」と答えると、心配そうな表情を浮かべたという。谷本知事は説明後、東京都内の県東京事務所で報道陣に「復興を強く願う両陛下の思いがひしひしと感じられた」と話した。 (中部報道部・城島建治)
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