トップ > 北陸中日新聞から > 能登半島地震特集 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事
能登半島地震特集門前 避難所など17カ所に投票所 復興託す
統一地方選・石川県議選の投開票を八日に控えた七日、能登半島地震で深刻な被害を受けた輪島市門前町でも投票所十七カ所の設置作業があり、十五人が避難生活を続ける同市門前コミュニティーセンターでは市職員が投票箱や記載台などを用意した。(高岡支局・高瀬俊也) 深見地区は設置見送り『物置から備品出せぬ』震災トラブルも同センターではこれまで、投票所を一階和室に設けていたが、今回はこの和室が避難所になっているため二階大会議室に移した。 物置の中の物が地震で散乱し、投票箱を置く台が取り出せないというトラブルも。職員が同市門前支所まで代わりの台を取りに行き、その後は順調に作業が進んだ。 設置作業は旧門前町当時から四、五人が担当してきた。しかし、今回は地震に人員が割かれ、職員は二人だけだった。 投票所の事務主任田中昭二さん(49)は「大きな地震だったからしょうがない。避難所内に設置しても、被災者は理解してくれると思う」と話した。 かつての教え子らとセンターで避難生活を送る元教員の谷田コトヱさん(88)は「すぐ近くに投票所があると思えば、別に影響はない。みな投票に行くと思う。この年だと、こう配の大きい階段を上るのは、ちょっとつらいけれど」と話した。 旧門前町ではこれまで、十八カ所の投票所を設けていたが、今回は深見地区での設置を見送り、門前西小学校に変更。避難所になっている諸岡公民館にも投票所を置かず同小に移したため、一カ所少なくなった。
|