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能登半島地震特集

震災復興へ地域の力を 輪島 民生委員に要請

「これまで培った人のつながりを生かそう」。復興に向けて自分たちの役割を話し合う民生委員ら=6日、石川県輪島市二勢町のふれあいプラザ二勢で

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ボランティア団体『高齢者見守って』

 能登半島地震で被害の大きかった石川県輪島市の二勢町で六日、市民生児童委員協議会の役員会議があり、同席したボランティア団体が、阪神大震災で問題になった孤独死などを防ぐため、高齢者の健康を日常的に見守るよう協力を求めた。地元ならではの活動を期待された協議会は、力を尽くすことを約束した。今回の地震で、地元民生委員は独自に高齢者世帯を色分けして作った地図を使い、安否確認で大いに力を発揮した。 (報道部・伊藤弘喜)

 会議には市内各地区の民生委員の代表約二十人と、市災害ボランティアセンターのスタッフらが参加した。

 同センターのスタッフらは、仮設住宅で孤独死が相次いだ阪神大震災の教訓などを引き合いに「民生委員が高齢者らの命を見守ってほしい」とした上で、避難所から自宅へ帰ったり、市外へ転居したりする人の住居の確認などを求めた。さらに、高齢者にボランティアの役割を知らせ、案内することでも協力を要請。家屋修理などの悪徳業者を食い止める役割を望む声もあった。

 これに対し、協議会の安藤登允会長(71)は「できる限りのことはしたい」と承諾した。もっとも「自分の家もぐちゃぐちゃ。民生委員の日常業務だけで精いっぱいだ」と漏らす役員もいた。

 民生委員は、厚生労働大臣の委嘱による名誉職。行政と連携して地域の高齢者や障害者らの見守りに当たる。輪島市では約百二十人がいる。旧門前町では民生委員を支える福祉推進委員約百人も活動している。

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 石川県によると、六日午後八時現在、避難所に自主避難している人は輪島市三百四十二人、穴水町五十五人、志賀町四十六人の計四百四十三人。

 地震で断水していた輪島市門前町の深見地区三十六世帯は、七日朝からの通水が決まり、市内の断水は解消される。同地区への市道は通行止めが続くが、市は八日以降、午前十時から午後四時まで許可制で通行できるようにする。

 

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