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能登半島地震特集

避難所引っ越し 『みんな家族』心配ない

小学校の体育館からリゾートホテルに避難所を引っ越し、庭をながめる避難住民たち=5日午後、石川県輪島市門前町千代のビュー・サンセットで

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新学期で門前26世帯

 能登半島地震で被害が大きかった石川県輪島市門前町の門前西小が始業式と入学式を迎えることから、同小学校の避難所が閉鎖されることになり、被災者らは5日、約2.5キロ離れたホテルなどに引っ越しした。(高岡支局・出口有紀)

 同町鹿磯地区の住民ら八十四人のうち、希望した二十六世帯四十九人が避難所のホテルに入り、ほかは自宅などに戻った。住民たちは身の回りを片づけると、ボランティアに感謝の言葉を述べ、バスに乗り込んだ。

 新たな避難所では、家族やグループごとなどに一部屋が割り当てられた。同町鹿磯の無職森下菊枝さん(76)は「最初は不便だったが、避難生活で困ったことはなかった。(新たな避難所では)共同で一部屋を使うことになるが、みんな家族のようなものだし心配ない」と話した。一方、同所の無職森杉百合子さん(74)は、部屋には感謝しつつも「家を片づけに行きたいが、さらに遠くなり、一人では歩いて帰れない」と心配していた。

 

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