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能登半島地震特集

飲んで能登復興支援を 酒蔵環境研が全国イベント

28日から 地酒など販売

 能登半島地震で被害を受けた石川県能登地方の造り酒屋を支えようと、酒蔵を核にしたまちづくりを考える全国組織「酒蔵環境研究会」が今月末から来月中旬にかけ、北海道や東京、京都など全国七カ所で、能登の地震被害の実態を紹介し地酒や地元産品を販売するイベントを開く。 (報道部・加賀大介)

 地震では石川県輪島市内など能登地方の多くの酒蔵が店舗や貯蔵用の蔵などに被害を受けた。イベントは、金沢市内の日本酒愛好者でつくる「金沢三水会」の「能登のお酒を飲もうキャンペーン」に呼応した活動で、研究会の代表幹事で金沢大教授の世古一穂さんと、同県七尾市の民間まちづくり会社の森山奈美さんが中心となり企画した。

 四月二十八日の浜松市を皮切りに東京都内、北海道苫小牧市と札幌市、京都市、熊本市で、被災地の様子をスライドで紹介し、能登の地酒五本ともみいかの糀(こうじ)漬けをセット販売する。料金のうち五百円は義援金に充てる。五月十日には金沢市でも、酒造会社の経営者に現状を直接語ってもらうという。

 世古さんは「全国各地のまちづくり活動にかかわる人々を通じ、能登の物産を恒常的に買い支えてもらう運動を広げていきたい」と話す。

 また、世古さんたちは高齢化率の高い能登地方では、経済的理由などから被災住宅の建て替えが進まず、「板塀、黒瓦」の昔ながらの町並みが失われることを心配。「元の景観を守りつつ復興を進めるには今からの準備が必要」として、基金設立に向け行政や大学教授、まちづくり活動の関係者らに協力を呼び掛けている。連絡は世古さん=k-seko@xvh.biglobe.ne.jp=へ。

 

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