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能登半島地震特集門前らしい町並み維持 『新築よりも修復を』
住民団体相談会能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市門前町で、同町の景観保護に取り組んでいる住民らのグループが三日、「新築するより壊れた家を直し、門前町らしい町並みを守ってほしい」と、家屋の修復についての相談会を開いた。 グループは「門前町総持寺周辺地区まちづくり協議会」。会場になった地元商店には周辺の約三十人が集まった。金沢市の一級建築士武藤清秀さんが会のメンバーだったことから、金沢市の建築士八人が相談に応じた。 武藤さんは新潟・中越地震で被害に遭った家の写真を示しながら、大まかな見積もりまでは無料で応じることを説明。「高齢者だと環境が変わるとついていけない人がいる。修復はその点でも建て替えより有利です」と話すと、大きくうなずく参加者がいた。 質疑の後、武藤さんらは早速、希望者の家へ出向き、家屋の損傷の度合いなどを確認した。 地元で理髪店を営む水本洋平さん(70)は「地震で店舗の土台がずれた。建て替えるより早いので、修復してもらおうと思っている」と話していた。 (報道部・加藤裕治)
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