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能登半島地震特集

能登半島地震 救護所増設すぐ診療

阿岸公民館に開設された日本赤十字社の救護所=2日午前、石川県輪島市門前南で

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門前で日赤 避難民『ありがたい』

 能登半島地震で避難所生活を続ける被災者に疲れやストレス、風邪などで体調を崩す人が増えているため、日本赤十字社は石川県輪島市門前町の阿岸公民館に救護所を増設し、二日から本格的な診療を開始した。

 救護所は門前地区の中心部にも一カ所あるが、同公民館からは遠いため増設した。医師一人、看護師三人が常駐し、当面は九日まで二十四時間体制で診療にあたる。

 救護所が開設された一日午後から二日午前までに診療を受けた男女十一人のうち、八人がストレスや疲れが原因とみられる吐き気や下痢、不眠症、高血圧を訴えた。嘔吐(おうと)による脱水症状で点滴を受けた輪島市門前町千代の主婦森下好子さん(75)は「すぐ診療してもらえて便利になった。ありがたい」と、ほっとした表情を見せた。

 救護所を担当する名古屋第二赤十字病院の林克己消化器内科副部長は「地震から一週間がたち、慣れない生活環境で不調を訴える人は今後も増えると思う。避難住民に限らず、気軽に利用してほしい」と話している。

 (富山支局・対比地貴浩)

 

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