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能登半島地震特集

一歩ずつ 日常へ 能登半島地震 被災地

地震のつめ跡が残る中で保育所が再開し、笑顔で登園する園児=2日午前7時55分、石川県輪島市門前町の松風台保育所で(泉竜太郎撮影)

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住民避難の門前 保育所が再開

 能登半島地震で最も大きな被害を受けた石川県輪島市で、住民が避難していた二保育所のうち、同市門前町道下の松風台保育所(橋爪美土里所長)が二日、園児の受け入れを再開した。保護者らは「子どもを預けないと仕事に行けなかった」と再開を歓迎。子どもの手を引いて保育所の門をくぐった。(報道部・白名正和)

 「小さい子がいると片づけが進まないので、再開を心待ちにしていました」。知的障害者の福祉施設に勤める今村貴子さん(42)は長男魁星君(5つ)を預けホッとした表情。介護士の女性(32)は長女(5つ)を預け「保育所が開かないと仕事にも行けないので」と話した。

 同保育所には一日まで避難住民十四人が生活していたが、既に別の避難所に移った。

 輪島市内の保育所は公立十二、民間一の計十三カ所。剱地保育所(門前町馬場)も二日、設備修理が完了し、受け入れを再開。一日現在四十人が避難している「くしひ保育所」(門前町日野尾)は水道修理が終わっておらず、同市は週明けの再開に向け修理を急いでいる。他の十保育所は施設点検などの後、先月二十八日に園児の受け入れを再開している。

 

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