6月30日

<中西哲生 Russia>ベルギー戦では先制点奪取にこだわれ

 第2戦からイングランドは8人、ベルギーは9人先発を入れ替えて、1、2位を決める試合に臨んだ。控え組同士の真剣勝負だったので、ピッチ上で起きたことより、決勝トーナメントに向けて主力が万全な状態で臨めることがプラスだろう。

 ベルギーは控え組でさえ、初出場で素晴らしいシュートを決めたヤヌザイら質の高さを示していた。今回はベスト4以上を狙えるチームで、日本にとっては非常にやっかいな状況と言える。ルカク、E・アザール、デブルイネのプレミア・リーグ(イングランド)勢にメルテンス(ナポリ=イタリア)を加えた攻撃は破壊的で多彩。昨年11月の日本戦では、試合中に戦い方を変える柔軟性も見せた。日本は、この攻撃をどう抑えるかにフォーカスするべきではない。抑えられる可能性は高くない。それより、どうやって先制点を取るかにこだわってほしい。過去2回の決勝Tで日本は1点も取っていない。ボールを持った時に日本の質の高さを示す志向が重要になる。最初の1点が、ベルギーの焦りや混乱を招くかもしれない。そんな展開になれば勝つチャンスが出てくる。(元名古屋グランパスMF)

 

中スポ 東京中日スポーツ

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