6月26日

<番記者 とっておき話>悪魔の左はブラジル元10番リバウドに酷似

02年のW杯でPKを決めるブラジルのリバウド=蔚山文殊競技場で(笠原和則撮影)

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 強靱(きょうじん)な精神力が本田圭佑を支えているのは間違いない。だが、それだけで1966年W杯以降、史上6人目となるW杯3大会連続ゴール&アシストは生まれなかっただろう。大舞台で必ず顔を出す悪魔のキックは、ブラジルの元10番と酷似していた。

 2002年W杯日韓大会優勝、99年にはバロンドールに輝いたリバウドだ。本田のスパイクを担当する用具係「ホペイロ」の松浦紀典さんは証言する。

 「(スパイクのメーカーが一緒で)おもしろいデータがある。リバウド選手も左利きですごいテクニシャン。本田選手とキックするときの踏み込んだ足の置き方、当て方が一緒。軸足の重心も同じ。普通の選手はつま先か、かかとに寄るけど2人は足の真ん中に重心がある」

 右足がしっかりと地面に“接着”し、支える。土台が頑丈だから「悪魔の左」は正確性を担保しつつ思い切り振れる。ぶれないのはメンタルだけではない。リバウドと酷似した本田の強靱(きょうじん)なキックが、新たな歴史を刻んだ。 (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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