6月23日

<蹴球分析 大住良之>つかんだ確信、大きな武器

 コロンビア戦の勝利で、日本代表は一挙に自信を深めたに違いない。自信、そして確信−。短期間に試合が集中するこうした大会では、メンタルが占める重さが非常に大きくなる。日本代表はいま、大きな「武器」を手にした。

 明日(日本時間25日午前0時キックオフ)のセネガル戦は、この自信をコロンビア戦以上の集中したプレーに結びつけなければならない。まずは守備だ。

 ポーランドに2点を先行して2−1で勝ちきった試合でもわかるように、FWマネを中心としたセネガルの攻撃陣のスピードは尋常ではない。裏を取られて走り合いになったら、簡単にシュートまでもっていかれてしまうだろう。パスの出先への「チャレンジ」と、チャレンジする味方への「カバー」を忠実に行い続けることが必要だ。当然、前線からの厳しいプレスも不可欠な要素だ。

 攻撃に関しては、自信がみなぎってきたのを全員が感じているに違いない。FW大迫が左右に大きく流れてボールを受け、そこを起点に両サイドを突破、中央でMF香川が変化をつける攻撃が、互いの距離を詰めることでワールドカップでも十分通じるという確信を、コロンビア戦でつかんだに違いない。

 コロンビア戦は、前半は非常に消極的だったが、後半は西野監督の指示どおり攻守両面で的確なポジショニングを取れるようになり、それが初戦の勝ち点3を生んだ。セネガル戦では90分を通じて相手に先んじてポジションを取り、優位に進める試合を期待したい。それができれば、連勝の可能性は十分ある。 (サッカージャーナリスト)

中日新聞 東京新聞

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