6月20日

<現地記者の暴露話> 高地トレ効果で体は軽いが筆は…

 ムムム(タレントの川平慈英口調)−。軽い。体が…。事前合宿地の標高1200メートルのオーストリア、インスブルック郊外のゼーフェルトからカザンに入ってから3日後だったか。宿舎の庭にある鉄棒で懸垂をしたら、何と、5回もできた。国内では2〜3回。高地トレーニングの効果(!?)か、倍増した。

 ゼーフェルトはアルプスの山々に囲まれた準高地。選手も「はじめは息苦しかった」と口にした。記者も体感しようと10キロラン、サッカーと追い込んだ。確かに体への負担は大きかった。カザン入り後は原稿に追われ、走る余裕もなくなったが、懸垂で“高地トレ”の効果を試したら、というわけだ。

 しかし、問題が発生。体は軽くなったものの、初戦のコロンビア戦が近づくにつれ、筆は重くなるばかり。これが魔物の住むW杯の重圧か。メンタルの弱い筆者とは違い、選手には“高地トレ”の成果を見せつけ、ピッチで軽やかに躍動してほしい。

  (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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