トップ > 北陸中日新聞から > 能登半島地震特集 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

能登半島地震特集

能登半島地震 8カ月(2) 今も続くボランティア訪問

受け入れる地元に支援の動き本格化

フォーラムなど設立 資金援助や情報交換担う

 「レスキューストックヤード」のほかにも、能登の各地では今もボランティアがさまざまな活動を続けている。

 被災地で活動したボランティアは、輪島市、同市門前町、穴水町の災害ボランティアセンターが閉鎖される五月末までにのべ一万六千人余。うち県外からは約五千二百人が参加した。

 センター閉鎖後は、社会福祉協議会の活動に組み込む形でボランティアを受け付けている。輪島市では、地元のグループが集まり「災害ボランティアの会」を結成。約三十人が毎月、仮設住宅で茶話会や食事会を企画する。

 同市門前町では、曹洞宗県青年会の僧侶二、三人が毎週、仮設住宅で喫茶サービスを行っている。「金沢から通うのは大変だが、机を出して待っている被災者もいる」と事務局長の星野正親(しょうしん)さん(34)。仮設が閉鎖されるまで続けるつもりだ。

 神戸や新潟の学生たちの足湯ボランティア隊や、真言宗の僧侶や看護師でつくる「高野山足湯隊」も毎月、各地の仮設住宅を中心に回っている。参加する金沢市の女性は「足湯を施すと血圧が下がり、リラックスしてもらえている」と話す。

 ボランティアなどの活動を支援する動きも本格化。九月には活動に対する資金援助や情報交換を担おうと、地域起こしに取り組む地元の人たちが「能登復興いやさかフォーラム」をつくった。今後、イベント情報をまとめて発信するなどしていくという。

 

この記事を印刷する

北陸中日新聞から
石川
富山