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能登半島地震特集

被災地で暮らし『声』集め 兵庫の学生 看護支援策探り奮闘

能登半島地震の被災者に声をかける兵庫県立大大学院生の高村理絵子さん=穴水町大町で

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穴水

 能登半島地震で被害を受けた穴水町で、兵庫県立大学の大学院生がやがて五カ月が経過しようとしている被災者の生活状況の聞き取り調査をしている。調査を行っているのは同大学院で災害看護学を専攻している高村理絵子さん(26)。町内に部屋を借り、九月末まで滞在し震災後の看護支援の在り方をまとめる。 

 「お盆はどうされてましたか」−。旧盆明けの十七日、高村さんは同町大町の仮設住宅を訪れ、入居のお年寄りと会話を楽しんだ。何げない日常会話の中から被災者の体や心の状態を探っていた。地震直後には救援物資を持参し町を訪れ、一週間避難所で共に寝泊まりしながら、健康状態を聞いて回ったりもした。

 「なかなか思うように復興できない不安も抱えながらも皆さん、頑張っておられます。暑さもあり、相当疲れています。中長期的視野に立った支援が今後大切になってくると思います」と話す。

 隣の福井県出身ということもあり、能登の被災者が気にかかるという。「皆さんの体験を形として残し、新たに災害が起きた場所で私がまとめた皆さんの体験が役立ってくれればという思いで活動しています」。今後は、被災した子どもたちの母親への聞き取りなども順次行っていくという。

  (島崎勝弘)

 

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