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能登半島地震特集

能登半島地震 門前など水準点隆起

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地理院発表 前回より最大41センチ

 能登半島地震の地殻変動を調べていた国土地理院(茨城県つくば市)は十一日、石川県輪島市門前町から志賀町にかけて、前回調査より最大四十一センチ隆起したとする速報値を発表した。土地の高さの基準になる水準点を測量した結果、判明した。水準点は護岸工事などの目安となるため、地理院は「〇・一ミリ単位まで正確に調べ、できるだけ早く修正値を公開したい」としている。

 能登半島地震では金沢大(金沢市)も独自で調査し、輪島市門前町の海岸が約五十センチ隆起したことを確認している。

 地理院の調査は、輪島市、七尾市、志賀町などの水準点八十八カ所。今年六月と前回の二〇〇一年の数値と比較した結果、同市門前町藤浜の国道249号沿いにある水準点で四一・一センチ、志賀町富来で三−三十四センチそれぞれ隆起していた。

 地理院の雨宮秀雄測地基準課長は「すべてが地震の影響とは限らないが、大きな上下変動があったことは確か。復旧事業には正確な数値が必要なため補正して十月中旬までに正確な数値を公表したい」と話している。

 (報道部・高橋雅人)

 

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