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能登半島地震特集

能登半島地震 県、復旧に200億円 補正予算案きょう内示

 能登半島地震で被災した道路、砂防、河川などの復旧のため、石川県は二〇〇七年度六月補正予算案に計二百億円程度を盛り込む方針を固めた。災害復旧費としては「異例の規模」(財政課)となる。

 崩落で通行止めが続く国道249号の輪島、珠洲市境に新設するトンネル(二車線、延長七百十五メートル)の経費も盛り込む予定。漁港や県立学校などの復旧も本格化する。

 このほか谷本正憲知事が四月に表明した三百億円規模の「被災中小企業復興支援基金」創設のための関係経費も計上される見通し。基金は県と国が創設し、特に被害が大きい輪島漆器、酒造の地場産業と商店街を重点対象に、運用益で、個別企業への補助金交付や既存債務の返済繰り延べなど、過去の大規模災害では前例のない措置を取る。

 六月補正予算案は六日に県議会各会派に内示された後、発表され、十二日開会の県議会六月定例会に提出される。

 

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