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能登半島地震特集

早く元気に 仮設住宅に被災者支援拠点

ケアハウス内で「ふれあい隊」から血圧測定を受ける入居者たち=21日午前、石川県輪島市門前町道下で

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心のケアハウス 門前で引き渡し式

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市門前町道下の仮設住宅で二十一日、精神面での被災者支援の拠点となる「心のケアハウス」が完成し、引き渡し式と茶話会が催された。

 引き渡し式では、施設を建設、寄贈したコマツハウスの木村安男社長が「一日も早い復興を願っている。元気を取り戻すため役立ててほしい」とあいさつ。鍵を受け取った輪島市の梶文秋市長が「しっかり対応して被災者のケアをしていきたい」と述べた。

 茶話会では、同市のボランティア「ふれあい隊」のメンバーが、仮設住宅入居者らに対しお茶を振る舞ったり血圧を測ったりした。

 ハウスは事務所スペースなど四部屋と簡易台所、多目的トイレなどを完備。今後、看護師OBによる訪問ボランティアが常駐し、入居者のケアにあたる。

 (能登通信部・上野実輝彦)

土蔵の土壁をハンマーで崩すボランティア=21日午前、石川県輪島市鳳至町で

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土蔵修復へ壁土除去

在日米兵らもボランティア

 能登半島地震で被災した石川県輪島市で、伝統的な土蔵を守る活動をしている民間グループが二十一日、同市鳳至町の民家で土蔵の壁土の除去作業を始めた。

 壁を取り除いたのは建築資材販売業天野昭吉さん(79)宅の土蔵。天野さんは被災後、蔵を取り壊そうとしていたが、まちづくりコーディネーター水野雅男さん(金沢市)らのグループが、修復による保存を提案。グループが費用を負担する形で土蔵の再生が決まった。

 この日は、三棟の蔵のうち一つの壁土除去を開始。NPO法人「Habitat for Humanity」日本支部の呼びかけで集まった米軍三沢基地(青森県)の米兵らもボランティアに駆けつけ、ハンマーなどを使って土を落として外に運んだ。グループは今後、工法を検討し、秋ごろにかけて再生を進める。

 (能登通信部・上野実輝彦)

 

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