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能登半島地震特集歌って元気に 県警音楽隊が演奏会
輪島市町野小能登半島地震で被災した子どもたちを励まそうと石川県警の音楽隊が九日、輪島市町野小学校でコンサートを開いた。 同小では、自宅が全壊した児童一人が、今も親せき宅から通う。学校も下水管が破裂するなどの被害が出た。市が四月上旬と五月上旬に行ったアンケートでは、数は減ってきたものの児童は「夜眠れない」「物音に敏感になった」など地震への恐怖を感じている。 この日、田中勉楽長ら二十九人が訪問。約百三十人の全児童を前に、行進曲やアニメソングなどを披露した。指揮者の代わりに児童が指揮棒を振ったり、演奏に合わせて「世界に一つだけの花」を一緒に歌ったりする場面もあり、会場は楽しい雰囲気に包まれた。五年の刀祢元篤(とね・げんとく)君(10)は「元気が出た」と笑顔を見せ、六年の中悠平君(11)も「明るい歌だったので楽しかった。また聞きたい」と喜んでいた。 音楽隊は、今後も七月ごろまで輪島市、穴水町の小学校を訪問し、コンサートを続ける。 (報道部・高橋雅人)
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