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能登半島地震特集

ボランティア続々 親類らが見舞い

見舞いに親類が訪れ、笑顔を見せるお年寄り(右)=31日午前11時7分、石川県輪島市門前町で(木口慎子撮影)

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 能登半島地震発生から初めての週末を迎えた31日、石川県能登地方の被災地には、休みを利用して会社員など大勢のボランティアが続々と支援に入った。また、お年寄り宅には、離れて暮らす親類らが訪れ、差し入れや身の回りのことを気遣う光景も見られた。

 ボランティアは前日の登録者311人に対し、31日は1000人近くになった。被害の大きい輪島市にはそのうち約400人が割り当てられた。ほとんどが県の用意した金沢市内からの輸送バスを利用し、心配された自家用車による交通渋滞は見られなかった。

 同市門前町の門前東小に設けられたボランティア現地本部では同日午前、ボランティアが受け付けを済ませた。30人ほどのグループごとに県職員のボランティアリーダーから指示を受け、「地元の人間なので案内します」「大阪からなのでよろしく」などと自己紹介しながら、徒歩やマイクロバスでそれぞれの活動地域へと向かった。

 金沢市から来た会社員加藤圭子さん(28)と広瀬亜衣さん(28)は「早く参加したかったけど、平日は仕事が休めなくて。できることがあれば何でも役に立ちたい」と話し、掃除用具を手に、付近の被災者宅へと出掛けて行った。

 輪島市門前地区では、週末を利用して、お年寄り宅を訪ねる娘や孫たちが目立ち、「手伝うことはないか」「大丈夫」など声を掛け、身の回りのことを気遣っていた。

  (報道部・加賀大介)

 

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