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能登半島地震特集

「余震危険」と遠征を続行 門前高ソフトボール部

交流試合に向け、ミーティングする門前高校の選挙と室谷妙子監督(左)=29日、岐阜県揖斐川町で

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 石川県輪島市門前町の門前高校ソフトボール部が、帰郷できないまま遠征を続けている。地震発生時は、練習試合のため金沢市内で宿泊。交通網の寸断や余震を心配した父母の声に押され、そのまま遠征に旅立った。同部は全国大会常連の強豪チーム。住民の期待を背負う選手たちは、故郷を案じつつ「自分たちのプレーで被災した人たちを元気づけたい」と懸命に白球を追っている。

 25日、能登地方を震度6強の激しい揺れが襲ったとき、宿泊先の金沢市でミーティング中だった。前日の24日から同市内に滞在。「子どもが無事だったのが不幸中の幸い。でも、道路状況が悪く、門前に戻ることはできなかった」と室谷妙子監督(58)。

 自宅がほぼ全壊となったり、親族に軽いけがを負ったりした人もいる。だが、保護者からも「余震が続き、帰ってきたら危険」と要望され、後ろ髪を引かれる思いで遠征を続けている。

 地元出身の米沢沙希さん(17)は「門前に帰って現実を目の当たりにするのが怖いけど、早く家族と会って安心したい」と言葉を絞り出した。

 チームは29日、岐阜県揖斐川町入り。30日から始まる「全国高校女子ソフトボール選抜いび川大会」に出場し、来月1日に帰郷する予定。

 

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