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能登半島地震特集

家屋全壊の集中域なし 気象庁現地調査

 気象庁は29日、能登半島地震による被害状況の現地調査結果を発表した。「倒壊した古い木造家屋が散在していたが、阪神大震災の時のような多数の家屋が集中して全壊した地域は見られなかった」としている。

 同庁は28日までの3日間、石川県内で震度6強−6弱を観測した地域を中心に調査。木造家屋が各所で全壊している状況から「非常に強い地震動になっていたと考えられる」とした。「瓦屋根の古い家屋など、地震の揺れに強くないものが倒壊していた」という。

 震度6強を観測した同県七尾市田鶴浜町では、地中から泥状の砂が地上に噴き出した「噴砂」が見られるなど、液状化現象の跡も確認された。

 同県が震度計を設置していた場所でも、地震の影響で周辺の地面にひび割れができたり、液状化現象などで震度計が傾いているなど、今後の余震の震度観測に一部で支障が出た。このため、同庁などは輪島市門前町と七尾市田鶴浜町に新たに臨時の震度計を設置し、観測を開始している。

 

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