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能登半島地震特集

4日ぶりの湯「気持ちいい」 輪島・門前

自衛隊が設営した簡易風呂で入浴する人たち=28日午後、石川県輪島市門前町道下で(畦地巧輝撮影)

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 能登半島地震で、被害が大きかった石川県輪島市門前町で、自衛隊が28日、同地区のグラウンドゴルフ場に、野外で入浴できる簡易風呂を2基設置した。4日ぶりに入浴した被災者らは、少しだけほっとした表情を見せた。

 簡易風呂は、27日に現地入りした愛知県の春日井駐屯地第10後方支援連隊補給隊が約6時間かけて設営した。この簡易風呂は、阪神大震災や新潟県中越地震でも活躍したという。

 貯水タンク(10トン)2基の水を発電機とボイラーを備えた野外入浴用のトレーラーで温めて給湯。男女それぞれに簡易浴槽2基とシャワー10基があり、1時間に100人程度が利用できる。湯温は熱めと、ややぬるめの2種類を用意した。初日は午後1時から午後9時までの8時間利用でき、29日以降、午前9時から午後9時まで利用できる。

 一番風呂で入浴した門前中2年、中口和樹君(14)は「(入浴は)4日ぶりですごく気持ちよかった。明日も来たい」と明るい表情を見せていた。

 

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