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能登半島地震特集

能登島孤立に島民不安 夜間、橋2本とも通行止め

 石川県七尾市の能登島に架かるツインブリッジが28日夜、通行止めとなった。橋との接続道路の修繕工事に伴うもので、4月3日まで毎日、午後10時−午前5時までが通行止めとなり、能登島は一時ではあるが孤立状態となる。同島には、能登島大橋とツインブリッジの2本の橋が架かる。しかし、能登島大橋は橋台部分に損傷が見つかり、27日午前零時から通行止めとなっている。ツインブリッジは地震後、島側の橋と道路の接続部分で陥没個所が見つかった。鉄板を置くなどして応急措置をとり26日夜から片側交互通行が可能となっているが、5トン以上の車は通行できない。救急車などの緊急車両は通行できる。

 この事態に島の住民たちは「夜間だけでも島が孤立するのは心配。救急車両は通れるというが、火災発生時に地元の消防車だけで大丈夫なのか」と不安を口にした。

 島で民宿を経営している瀬川勇人さん(51)は「観光客も能登島大橋を通ってくる人が多いから心配」と顔を曇らせる。島のガソリンスタンドに同市石崎町から通う竹田陽子さん(30)は「普段は10分間で着くのに遠回りになり、45分かかる」と話した。

 

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