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能登半島地震特集

即席の湯たんぽに ペットボトルが“変身”

給湯器に列をつくり、ペットボトルにお湯を入れて「湯たんぽ」にするお年寄りの避難住民=27日夜、石川県輪島市門前町の門前西小学校で

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 能登半島地震で住民270人が避難する石川県輪島市門前町の門前西小学校で、ペットボトルに湯を入れた即席の湯たんぽが好評だ。岐阜県高山市の特定非営利活動法人(NPO法人)が持ち込んだ湯沸かし器を利用。高齢者は「思ったより長い時間温かい」と喜んでいる。

 湯沸かし器は上から水を入れ、灯油で沸かすタイプ。最高85度まで上げられる。NPO法人「サポートコミュニティー飛騨」が高山市から借り、26日に設置した。湯たんぽのほか、飲料用やトイレに行った後の消毒代わりにも使っている。

 発生以来、ずっと避難所で過ごす女性(90)は「“湯たんぽ”をひざの上に当てて眠ると、朝までぬくかった(温かかった)。夜は足が冷えるので、年寄りにはありがたい」と話していた。 (報道部・高橋雅人)

 

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