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能登半島地震特集ろうあ者の不安解消へ 安否確認に協会会員ら
能登半島地震で被災した耳や目が不自由な人らの安否や健康を確かめようと、石川県などでつくる調査グループが27日、同県輪島市門前町内を訪れた。 県聴覚障害者協会と白山市、野々市町、奥能登ろうあ協会の職員などでつくる計10人のグループと県視覚障害者協会の会員2人で、事前に電話で安否の確認が取れなかった人らの自宅を中心に回った。道路が通行止めになっていたりして、本人までたどり着くのに苦労する場面もあった。 県聴覚障害者協会の大倉富夫事務局長(64)=金沢市=らは「ろう者 難聴者 耳のきこえない人いますか?」と書いたプラカードを持ち、避難所の諸岡公民館を訪問。「地震の後から耳の聞こえが悪くなった」などの相談に対応した。 大倉事務局長は「耳が聞こえない人は情報を得にくい。周りの人は一緒に動いてほしい」と話した。一行は30日まで滞在し、計70人を訪れるという。 (報道部・伊藤弘喜)
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