トップ > 北陸中日新聞から > 能登半島地震特集 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

能登半島地震特集

志賀1号機 地震計データ消失 IC容量足りず本震含む30分間

 北陸電力(富山市)は27日、志賀原発1号機(石川県志賀町)の原子炉建屋の地震計で、25日に発生した能登半島地震の本震と余震のデータ約30分間分が消えていたと発表した。バックアップ用の予備の地震計や2号機のデータから、国に求められている揺れの詳細な解析は可能という。

 データが消失したのは、原子炉建屋内に設置されている22カ所の地震計。

 データを記録するICメモリーカードの記録容量が小さかったため、本震から、引き続いて発生した余震のデータの転送が一部間に合わず、新たな余震のデータが上書きされてしまった。今後、メモリーカードの容量を大きくするなどして対応するという。

 また、2号機原子炉建屋内で水銀灯2個が落下し、破片の一部が原子炉内や使用済み燃料貯蔵プールなどに入った可能性もあり、必要な場合は回収するという。このほか、組み立て中の2号機低圧タービンの位置がずれ、再度、組み立てるため、4月中旬の作業終了がずれ込む見通し。

 点検中の七尾大田火力発電所(七尾市)は、1号機が27日午前に運転再開したが、給水ポンプの不調で停止。2号機も点検を急いでいる。

 

この記事を印刷する

北陸中日新聞から
石川
富山