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能登半島地震特集

救援物資が続々到着 輪島の避難所

避難所となった小学校の廊下にずらりと並んだ、救援物資の飲料水=27日午前9時59分、石川県輪島市門前町の門前西小学校

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 能登半島地震で震度6強を観測し、大きな被害が出た石川県輪島市門前町地区。地震から3日目の朝を迎えた27日、現地には各地のボランティアやスーパーから水や食料など支援物資が続々と届いた。一向におさまらない余震に、避難所の高齢者らは疲労の色を強くにじませるが、壊れた家財道具の整理を始めるなど日常生活を取り戻そうとする姿も見られた。

 石川県輪島市門前町には27日、各地から救援物資が届き、避難所となった小学校の廊下には、ペットボトルの水やカップめんが入った段ボールが積み重ねられた。

 地震直後、町内には24カ所の避難所が設けられたが、被災者たちは少しずつ自宅へと戻り、現在は14カ所に約1300人が生活している。

 このうち、門前西小学校は各教室や体育館で約270人が寝泊まり。廊下に段ボール箱の救援物資が搬入され、積まれた高さは1メートルほどに。紙コップや割りばし、日本赤十字社からの毛布も見られた。

 輪島市によると、県内ほか全国の各自治体から寄付があり、企業からも善意が届いている。

 物資はいったん、市立健民体育館(清水)で管理する。災害対策本部は「心温まる物資をありがたく受け取っている。各避難所の要請に応じて分配していく」としている。 (報道部・前口憲幸)

 

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