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能登半島地震特集

ライン停止など打撃 地元製造業、早期復旧目指す

 地場の食品メーカースギヨ(石川県七尾市)は、市内の3工場で機械の位置がずれたり、配管が損傷したりした。2工場は26日にほぼ復旧、1工場はちくわの生産ラインが停止しているが「27日には復旧させたい」と同社。

 半導体メーカー、サンケン電気(埼玉県新座市)の生産子会社「石川サンケン」「サンケンオプトプロダクツ」(石川県志賀町)の6工場は機械がずれたりした。2工場は26日に生産を再開。残り4工場は今週中の復旧を目指している。

 電子部品メーカー村田製作所(京都府長岡京市)の生産子会社「穴水電子工業」(石川県穴水町)では設備が一部損傷し、復旧に数日かかる見通し。在庫があるため取引先への影響はないという。「ワクラ村田製作所」(七尾市)は大きな被害がなかった。

 ホンダ系自動車部品メーカー武蔵精密工業(愛知県豊橋市)の能登工場(志賀町)は、窓ガラスや壁パネルが割れたり、水道管が破損する被害が出た。26日昼には、一部の生産ラインを除いてほぼ復旧した。

 目薬や点眼剤メーカーの参天製薬(大阪市)は、主力工場の一つ能登工場(石川県宝達志水町)の生産設備を点検するため、26日は全面休業した。「大きな被害は見つかっておらず、早期の復旧を目指したい」としている。

 液晶モニターメーカーのナナオ(同県白山市)は、関連会社エイゾーナナオエムエス(同県羽咋市)の建物にひびが見つかったが、設備の被害はなく、生産を続けている。ただ28日に予定していた白山市の研究開発棟の完成式は、来賓の日程なども考慮して中止を決めた。 (瀬戸勝之)

 

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