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能登半島地震特集

震度7に迫る揺れ 輪島の一部

 能登半島沖地震で、震源に近い石川県輪島市の一部では、「震度7」に肉薄する非常に強い揺れを観測していたことが分かった。

 気象庁によると、揺れの加速度や周期、継続時間を基に震度計が自動計算した生の数字である「計測震度」は、輪島市門前町走出で6・4。計測震度6・0から6・4までを「震度6強」と発表しており、同地点の揺れは震度6強の上限ぎりぎりだった。6・5以上だと「震度7」となる。

 同じく震度6強だった各地の計測震度は、同県穴水町大町6・3▽同県七尾市田鶴浜町6・2▽輪島市鳳至町6・1。新潟県中越地震(2004年10月)で震度7を観測した同県川口町は計測震度6・5だった。

 同庁は、震度7を「揺れに翻弄(ほんろう)され、自分の意思で行動できない」「ほとんどの家具が大きく移動、飛ぶものもある」「耐震性の高い建物でも大きく破壊するものがある」と説明。震度6強は「立っていられず、はわないと動けない」「固定していない重い家具のほとんどが移動し、転倒する」「耐震性の低い建物では倒壊するものがある」とされる。

 過去に震度7を記録したのは、阪神大震災(1995年1月)と新潟県中越地震だけ。阪神大震災では、家屋倒壊率の現地調査から、神戸市と淡路島(兵庫県)の各一部で震度7と判断された。

 

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