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能登半島地震特集

放射性の水飛散 志賀原発建屋内

 北陸電力は25日、運転停止中の志賀原発1号機(石川県志賀町)の原子炉建屋にある使用済み燃料プールから、放射能を帯びた水約45リットルが屋内に飛び散ったと発表した。地震の揺れによるものとみられる。北陸電力によると同プールは原子炉で使用した後の核燃料を貯蔵するためのもので水で満たされている。普段は上部にふたがあるが、地震発生時には作業のため外されていた。

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 北陸電力は、45リットルのうち8リットルは飛散防止用のシートの外にはみ出たが、すべてふき取り、外部への放射能の影響はなく、作業員の被ばくもなかったとしている。

 志賀原発は1号機が臨界事故隠しの発覚で今月16日から、2号機がタービン損傷の補修で昨年7月から、いずれも運転を停止中だが、1号機に設置された地震計は揺れの強さを示す加速度で226ガルを記録。原子炉が緊急停止する190ガルを超えていた。

 

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