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能登半島地震特集

負傷者次々到着 非番医師も出勤 輪島の病院

 輪島市の市立輪島病院には、地震でけがややけどを負った人たちが次々に運び込まれ、医師たちが治療に追われた。25日夜までに、患者数は70人を超え、このうち女性1人が死亡、9人が入院した。

 同市河井町の主婦小西美代さん(76)は、全壊した自宅から消防署員らに救出された。長男の隆久さん(47)によると、木造2階建ての家屋はつぶれたが、小西さんは天井の太いはり2本がぶつかった50センチほどのすき間に入って、奇跡的に命拾いした。約20分後に救出された小西さんは「腰に痛みを感じますが、助かって良かった」と、しみじみ話した。

 同病院によると、この日は本来、救急外来の受け付けのみだが、地震対応マニュアルに従って非番の医師も駆けつけ、一時は玄関ロビーにも治療所を設置して対応した。

 

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