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能登半島地震特集

地震後1分で津波注意報 緊急速報で初の予想

 25日の石川県・能登半島沖地震で、気象庁は初めて、大きな揺れの直前に予想震度を出す「緊急地震速報」のシステムを津波予想に利用し、地震発生から約1分で津波注意報を出すことができた。

 緊急地震速報は、地震の初期微動(P波)をとらえ、予想震度を自動的に計算する。放送などを通じて広報する本運用は今秋以降になるが、昨年10月から、検知したP波を津波情報に生かすシステムを稼働している。

 25日の地震は発生が午前9時42分、津波注意報が出たのは同43分、津波の第1波(微弱)は同10時12分で、同庁が目標としていた「地震から2分以内」を達成した。速報システム導入前は「3分以内目標」だった。

 昨年11月と今年1月、千島列島で起きた地震に伴い北海道に出された津波警報は、震源が遠すぎたため緊急地震速報のシステムは利用していない。

(共同)

 

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