躍進を果たした立憲民主党の枝野幸男代表は二十二日夜、「ここからがスタートだ」と力を込めた。「草の根からの政治に変えるという約束に向けて努力していく」と安倍政権への対抗姿勢を強調。九条改憲の歯止め役となる考えを示した。

　代表代行を務めた民進が希望への合流を図る中、「排除」されたメンバーの受け皿が必要だとして、今月二日に急きょ結党を表明。選挙戦では希望への批判は抑え、安倍政権に対抗する「まっとうな政治」「下からの民主主義」を訴えた。

　テレビ番組に相次いで出演した枝野代表は、大幅な議席増を伝える情報にも「まだ小選挙区で戦っている仲間がいる」と慎重な姿勢。躍進の原因を問われると、表情を崩し「よく分からないが、永田町の政治がいかに国民の心から離れていたかということではないか」と述べた。

　選挙後は、自民を中心とした改憲勢力が全議席の三分の二以上を占める。枝野代表は集団的自衛権を追認する九条改憲に反対する考えを示し、「（安倍政権が）強引にやってくるなら戦っていく」と強調。今後の野党再編については「数合わせには参加しない」と語った。