台風２１号の影響で全国的に荒天となった二十二日、愛知、三重など八県で、衆院選と最高裁裁判官国民審査の投票箱が回収できず、一部自治体で即日開票ができない異例の事態になった。計十二選挙区と比例各ブロックで影響が出た。公選法の規定では全ての投票箱がそろわなければ、自治体全域の開票を進められない。

　愛知県選管は西尾市の佐久島の投票箱を回収できないとして、同市での愛知１２区と比例代表の開票を二十三日午後二時に延期すると発表。三重県選管は、道路が冠水した鳥羽市で三重４区の開票を二十三日午前八時半に延期すると決めた。同区の伊勢市でも開票作業を二十三日に延期した。

　このほか、兵庫県篠山市（兵庫５区）、山口県萩市（山口３区）、松山市（愛媛１、２区）と愛媛県八幡浜市（同４区）、佐賀県唐津市（佐賀２区）、宮崎県延岡市（宮崎２区）、沖縄県座間味村（沖縄１区）、うるま市（同３区）、南城市（同４区）が即日開票を見送った。