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希望、「排除の論理」で失速 野党第1党微妙

2017年10月22日 22時39分

 希望の党は政権交代を掲げ、衆院定数の過半数(233議席)を上回る235人を擁立したが、公示前の57議席維持に加え、野党第1党の座を確保できるかどうかも微妙な情勢だ。衆院解散前、小池百合子代表(東京都知事)が党を率いると宣言し「台風の目」と目されたものの、小池氏の「排除の論理」に批判が集中し、失速した。

 小池氏は公示前、民進党との合流を巡り、安全保障政策や憲法観を「踏み絵」に一部を受け入れない考えを表明。リベラル派による立憲民主党結成や、民進実力者らの無所属出馬を招いた。野党候補が乱立し、与党を利する構図をつくったとの批判は根強く、小池氏は22日、出張先のパリで反省の弁を述べた。

 希望は小選挙区で、議席増が期待された首都圏のみならず、小池氏のお膝元の東京でも軒並み苦戦。比例代表で自民党に大きく引き離される見通しで、立憲民主を下回る可能性もある。

 希望の細野豪志元環境相は22日夜のテレビ番組などで、小池氏が帰国する25日に両院議員懇談会を開き、党人事や首相指名選挙に関し協議すると説明。小池氏の言動については「きついところがあった。反省しないといけない」と述べた。

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