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全国

台風影響、即日開票できず 西尾市など

2017年10月22日 22時45分

 台風21号が接近し全国で荒天となった二十二日、愛知、三重、山口、愛媛、佐賀、宮崎、沖縄の七県の一部自治体で衆院選や最高裁裁判官国民審査の投票箱が回収できず、即日開票ができなくなった。計十一選挙区と比例各ブロックの開票作業に影響が出た。過去に集中豪雨などで一部の自治体が投票日を延期したケースもあるが、即日開票の見送りは異例。総務省担当者は「国政選挙で開票が延期されたケースは聞いたことがない」としている。

 山口県萩市(山口3区)と約四十四キロ離れた同市の見島を結ぶ定期航路が終日欠航となり、県選挙管理委員会は、二十三日以降に投票箱を移送することにした。

 愛知県西尾市選管も佐久島の投票箱を回収できないとして、愛知12区などの開票を二十三日午後二時に延期すると発表した。

 佐賀県唐津市(佐賀2区)では、七つの離島のうち五つと本土を結ぶ船が航行できなくなり、即日開票を見送った。

 宮崎2区の宮崎県延岡市でも島野浦島から投票箱を運べず、開票を延期することになった。

 愛媛県では愛媛1区と2区にまたがる松山市、4区の八幡浜市で、離島から定期航路やチャーター便で移送する予定だったが、台風の影響で欠航し運べなくなった。

 沖縄県選管は、うるま市(沖縄3区)と南城市(同4区)、座間味村(同1区)で離島から投票箱を移送することが難しい状況となった。

 三重県鳥羽市では道路が冠水して投票箱の回収が遅れ、三重4区などの開票を二十三日午前八時半に延期することにした。

 和歌山県新宮市でも国道168号が冠水し、市選管が市内八カ所の投票箱を集められず、二十二日中に開票を始められるかどうか検討している。

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