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ラーメン替え玉など選挙に行けば何かとお得 名古屋など500店超参加

2017年10月21日 紙面から

 台風21号の接近と重なり、低投票率が予想される二十二日の衆院選。少しでも投票率を上げようと、投票した人に割引などのサービスをする「センキョ割」に参加する飲食店が広がっている。

 「ラーメン屋に行くのと同じくらい、投票所に行くことも、日常の風景だと思う」「せっかくの日曜日。ボーっとしてないで、VOTEしようぜ」−。

 とんこつラーメンを味わう客でにぎわう名古屋市中区のラーメン店「一風堂 本町通り店」。二十日、新たに設置されたプレートや張り紙には衆院選への投票を促す言葉が並ぶ。

 その下には、投票済証明書の提示で、替え玉か半熟卵を無料でもらえるサービスの案内。投票日の二十二日から三十一日までの間、何度でも利用できる。

 全国のチェーン店で実施予定で、石原隆史店長(31)は「特に若い世代に積極的な政治、社会への参加を願っている」と話す。

 投票した人が割引や特典を受けられるセンキョ割は、学生や市民でつくる団体「全国センキョ割実施委員会」が主催している。昨年の参院選では十四都道府県の五百五十店が導入。今回の衆院選でも全国の五百以上の飲食店や文具店、温泉施設、マッサージ店などが参加する見込みだ。

 センキョ割を企画した東京のPR会社「ワカゾウ」の佐藤章太郎社長(44)は「選挙を盛り上げるには、お祭りのように楽しいイベントにするしかないと考えた。投票したことのない人でも、一度行けば意識が変わるはず」と話す。

 東海地方では他にも多くの店が参加する。名古屋市緑区のレストラン「にんじん」は、二十三日から三十一日まで、千百円以上のランチを注文した人にデザートかドリンクのいずれかをサービスする。

 愛知県春日井市では、飲食店など六十五店がそろって参加。二十二日にサービスを始める。

 (衆院選取材班)

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