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岡田氏、民進解党を否定 衆院選後の野党結集強調

2017年10月20日 紙面から

 民進党の岡田克也元代表は十九日、「民進党の解党など決まっていない。参議院、地方組織が残っており、合意がないまま解党などできない」と述べ、衆院選後に党全体で希望の党へ移行するとの前原誠司代表の構想に否定的な考えを表明した。衆院選に無所属で出馬した自身が、野党結集の中心を目指す意向を改めて強調した。

 三重県菰野町での演説会後、報道各社の取材で考えを示した。民進の今後を巡り「(解散直後に)確認されたのは党から衆院選候補を出さないことだけ」と説明。自身は民進を離党する意思がないと明言し、各地の党地方組織について「国会議員が分かれたからほったらかしなどという無責任なことは許されない」と主張した。

 岡田氏はまた、選挙後について「(民進出身の)無所属議員は前原さんは別にして、できるだけ固まりで動いた方が良い」と述べ、前原氏とは行動をともにしない考えも明らかに。演説会では「選挙後に大事な局面が続く。われわれ無所属議員が分かれた野党の関係を解きほぐし、野党同士が協力できるようにしていきたい」と語った。

◆立民・福山氏は再結集論を否定

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は十九日夜のBSフジ番組で、民進党の参院議員らを中心に浮上している民進党「再結集」論を否定した。改めて新党を結成した上で合流する可能性もないとした。

 再結集に関し「ない。新党をつくって(立憲民主と民進の)双方から集まることもない。われわれは枝野幸男代表の下で立てた旗を大切にするしかない」と述べた。立憲民主党に参加する形の「合流」に関しては「現段階でわれわれが関知する問題ではない」と語った。

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