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全国

党首、各地で第一声

2017年10月10日 紙面から

(上から公示前勢力順)

◆自民党・安倍晋三総裁 北朝鮮の脅威に対抗

 東日本大震災の時、民主党政権下でなかなか復興が進まず、一日も早く政権を奪還すべきだった。この原点を忘れてはならないという思いで、福島の地で選挙戦をスタートした。今回は、進んでいく少子化と、北朝鮮の脅威にいかに取り組んでいくかを決める選挙。北朝鮮の脅威に対抗するために国際社会でしっかり連携し、圧力をかけて政策を変えさせないといけない。消費税を、子どもたちの支援、子育て世代への支援に使っていく。全世代型の社会保障に変える。未来を切り開くのはブームやスローガンではない。

 (福島市で)

◆希望の党・小池百合子代表 首相、大きな顔するな

 この国には何でもあるが、将来への希望が足りない。好景気の実感はあるか。消費税増税を延期する。年金がかさむから消費税を上げるのは古い考え。ワイズ・スペンディング(賢い支出)に変えよう。アベノミクスは国内総生産(GDP)をちょっと上げただけ。大きな顔をするな、と言いたい。原発を二〇三〇年までにゼロにする工程表をつくる。政治の信頼を取り戻す。森友学園、加計(かけ)学園問題は八割近い人が納得してない。これまでの延長線の政権が続いていいのか。安倍一強政治を皆さんの一票で終わらせよう。

 (東京都豊島区で)

◆公明党・山口那津男代表 無償化、若い世代応援

 急速に少子高齢化時代が進む。若い世代をしっかり育てないといけない。消費税の使い道を大きく変えてゼロ〜五歳児の幼児教育、保育を無償化し、若い世代を応援する。私立高校授業料も実質無償化する。北朝鮮は弾道ミサイル発射、核実験をやめない。国際経験豊かな安倍首相に解決してもらわなければならない。立憲民主党は、希望の党に全員入れないと言われ「まずい」と思った人たちがつくった。中身は民進党、もとをただせば民主党。失敗した反省はないのか。自民党と公明党が皆さんの声を実現するしかない。

 (北海道岩見沢市で)

◆共産党・志位和夫委員長 政権退場に追い込む

 最大の争点は、安倍暴走政治を続けさせていいのか、にある。権力が憲法を無視して暴走している。暴走政治の行き着く果てが、森友・加計疑惑。これほど国政私物化疑惑にまみれた政権は戦後かつてない。安倍晋三首相は国難突破解散と言っているが、安倍氏が首相に居座り続けることこそ最大の国難だ。安倍政権を退場に追い込み、政治を主権者に取り戻そう。アベノミクスがもたらしたのは格差の拡大だけ。消費税10%への大増税はきっぱり中止だ。選挙の構図は自民、公明、その補完勢力対市民、野党による共闘だ。 

 (東京都新宿区で)

◆立憲民主党・枝野幸男代表 草の根政治に変える

 今の政治は強い者をより強く、豊かな者をより豊かにする。自己責任や自由競争をあおるのは政治の責任放棄。こんな政治で壊されてきた社会や暮らしを取り戻さないといけない。残された時間は多くない。少子高齢化は進み、社会が分断されていく。(安倍晋三首相は)森友学園、加計学園問題でごまかし、開き直る。安保法制、特定秘密保護法、共謀罪では、大きな反対があっても説明しない。上から目線で国民に言うことを聞かせる。上からの政治を、草の根からの政治に変えよう。衆院選でその第一歩を踏み出したい。

 (仙台市青葉区で)

◆日本維新の会・松井一郎代表 国会議員、報酬カット

 民主党政権当時、東日本大震災からの復興増税を国民にお願いするようになり、今でも市民税に千円上乗せされている。増税をお願いするなら、ということで国会議員の報酬カットを始めたが、約束はどうなってしまったのか。国会議員にほごにされたままだ。党首討論で各党に聞いたが、皆さん聞こえないふりだ。自分の身分にしがみついている。腹が立ってしょうがない。消費税増税をよしとすると、何かお金が足りないたびに増税を求められる。国会議員に約束を実行させ、役所のお金の使い方を見直し増税を考えるべきだ。

 (大阪市中央区で)

◆社民党・吉田忠智党首 平和守った憲法9条

 安倍首相の政治姿勢が問われる選挙だ。安倍政権は特定秘密保護法や安保関連法、「共謀罪」法を成立させ、立憲主義を踏みにじっている。憲法九条を変えようとしている。99%の国民を犠牲にする経済政策を続けさせていいのか。沖縄では民意を踏みにじり新基地建設を強行している。福島原発事故の反省もなく、原発を再稼働した。安倍政治を続けさせるわけにいかない。この選挙で退陣に追い込もう。日本の平和を守ったのは九条だ。九条改憲を阻止する。今回の選挙で憲法を生かす政治、国民生活最優先を前面に掲げ戦う。

 (大分県臼杵市で)

◆日本のこころ・中野正志代表 自主憲法を仕上げる

 この頃やっと憲法改正の機運も出てきた。私たちは結党当初から自主憲法制定を訴えている。戦後72年。日本のお国柄が盛り込まれた形の日本国憲法をつくりあげなくてはならない。安倍晋三首相の(政権の)ときにこれを仕上げたい。選挙が終わったら第一歩として頑張らせていただきたい。

 (東京都千代田区で)

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