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選挙区200超で激突

2017年10月10日 紙面から

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 衆院選二百八十九小選挙区の対決パターンを見ると「自民、公明両党」「希望の党、日本維新の会」「共産、立憲民主、社民三党」の三極がいずれも候補者を出して争う選挙区は二百八(午後一時現在)で、全体の約七割を占めた。うち各勢力が一人ずつ擁立する「三つどもえ」の構図は約百六十選挙区で、民意の激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。

 自民党は二百七十七人が立候補の届け出を済ませ、公明党が擁立した九人を推薦した。一方、埼玉11区と山梨2区はいずれも前職二人を無所属で出馬させ、当選者を追加公認する「苦肉の策」を取った。岡山3区は前職と新人が共に無所属で立候補し、こちらも勝った方を追加公認する。

 小池百合子東京都知事が率いる希望の党には民進党出身の前衆院議員らが参加した。都政で連携する公明党の候補がいる選挙区のほか、維新との合意に基づいて大阪の小選挙区では擁立せず、空白区は約九十選挙区に上った。

 共産党は二百六人、立憲民主党は六十三人、社民党は十九人がそれぞれ届け出た。共産党が候補取り下げを含めて三党連携を図ったが、一部に一本化できない選挙区が残った。「共産、立憲民主、社民」勢力は、約三十選挙区で候補を擁立できていない。

 希望と立憲民主は四十選挙区程度で競合。日本のこころは小選挙区で候補を擁立しない。民進党の前原誠司代表は無所属で出馬、同党からの公認は認めなかった。自由党も候補擁立を見送り、小沢一郎共同代表は無所属の出馬となった。

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