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「庶民のための政治を」 河村氏が小池氏、松井氏と演説

2017年10月8日 朝刊

 十日公示の衆院選を控え、河村たかし名古屋市長が七日、希望の党代表の小池百合子・東京都知事、日本維新の会代表の松井一郎・大阪府知事と東京・銀座で街頭演説に立った。「東京、大阪、名古屋で庶民のための政治を進める」と述べ、共闘をアピールした。

 小池氏は「改革派の自治体の長三人が連携して、地方分権を進めたい」、松井氏も「税金の使い方を見直すことで三人は一致している」と演説で訴えた。「銀座の恋の物語」を歌って演説を締めくくった市長は報道陣に対し「選挙後に新勢力結成に向かいたい」と連携強化の意向を示した。

 市長は昨夏の参院選で維新と共闘後、衆院議員時代に旧日本新党で同僚だった小池氏と松井氏の橋渡しを模索。今夏の都議選で小池氏率いる「都民ファーストの会」の応援に駆け付けたが、その後は孤立した時期もあった。

 だが、衆院選が近づくと、小池氏と連絡を取り合い、自身の出馬を見送る代わりに代表を務める「減税日本」前市議二人を希望の党公認で愛知1、3区に擁立することを認めさせた。5区では希望の党公認で出馬する元愛知県稲沢市議の減税推薦を決めた。

 小池、松井両氏と三大都市圏連合による共通政策を発表した大村秀章・愛知県知事サイドは、不参加の理由について「今回は希望の党という政党の演説会なので、参加を見送った」としている。

 (安田功)

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