社民党の吉田忠智党首は六日、本紙のインタビューで、衆院選での野党連携について「社民と立憲民主、共産各党で最大限、候補者のすみ分けや一本化をする。三党（の議席合計）で（改憲発議を阻止できる）三分の一以上を取る戦いをしていきたい」と語った。

　自衛隊を明記する九条改憲については「集団的自衛権の行使容認や、安全保障関連法にお墨付きを与えることになる」と批判。戦争放棄や戦力不保持を明示した九条だけでなく、幸福追求権や、健康で文化的な最低限の生活を営む生存権などが盛り込まれた「憲法を活（い）かす政治」を目指すとした。

　税率１０％への消費税増税には反対を明言。社会保障充実のための財源確保策については「所得税の累進制の見直しや、法人税率の引き上げで十分にまかなえる」と主張した。

　（吉田健一）