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立憲民主、民進綱領を踏襲 きょう1次公認候補発表

2017年10月6日 紙面から

 衆院選に向け、枝野幸男元官房長官が代表を務める立憲民主党を支援したり、参加を決めたりする動きが拡大した。福山哲郎元官房副長官は民進党に離党届を提出。立民の幹事長への起用が決まった。共産党の小池晃書記局長は立民、社民両党と約五十の小選挙区で候補者を一本化したと明らかにした。民進党綱領を全て踏襲した立民の綱領案も判明。六日夕に第一次公認候補を発表する。五十人以上になる見通しだ。

 立民に参加する意向を明らかにした参院議員は福山氏が初めて。元民主党衆院議員の横光克彦氏(73)は立民から衆院大分3区に立候補する意向を固めた。俳優としてテレビドラマ「特捜最前線」の刑事役などで活躍。衆院当選六回で、環境副大臣を務めた。ほかにも民主党元職らが立民から出馬する意向を表明した。

 民進党の綱領を全て踏襲した綱領案は、正統な後継政党であることをアピールする狙いがある。「人への投資で持続可能な経済成長を実現」「原発に頼らない社会を目指す」などを盛り込んだ。憲法については「象徴天皇制のもと、新しい人権、統治機構改革など時代に対応した未来志向の憲法を国民とともに構想する」とした。

 民進党の小川勝也参院幹事長は同党の桜井充参院議員に対し、衆院選で立民系候補の応援を認める考えを伝えた。桜井氏が明らかにした。

 小池氏は記者会見で立民などとの連携について「希望の党の流れにくみせず、勇気をもって立ち上がっている皆さんとは力を合わせていきたい」と強調した。

 立民は公約でも民進党の主要政策を引き継ぐ方針だ。枝野氏が九月の民進党代表選の際に掲げた脱原発方針や消費税増税反対なども盛り込む。

 枝野氏は五日、さいたま市内で記者団に「貧困格差の是正が消費の回復につながり、全ての人に恩恵をもたらす」と強調。アベノミクスへの対立軸として再分配強化策を訴える考えを示した。

主な政党の公約

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