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全国

都民ファーストの2都議が離党へ

2017年10月4日 紙面から

 小池百合子東京都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の音喜多駿(おときたしゅん)、上田令子両都議(いずれも二期目)は、離党する意向を固めた。国政政党「希望の党」の代表に就任した小池知事の政治姿勢や、発言を制約される都民ファの党運営を疑問視したためとしている。

 七月の都議選で最大会派に躍進した都民ファからの離党者は初めて。二人は五日の都議会定例会後に離党届を出し、記者会見する。音喜多氏は本紙の取材に「都知事に専念するとして都民ファの代表を辞めたにもかかわらず、舌の根も乾かぬうちに国政政党の代表になるのは納得しがたい」と批判した。希望の党を「政治思想も理念も違う人たちが集まり、選挙目当ての野合にしか思えない」と指摘し、「都民ファに残って希望の候補者を応援するのは堪え難い」と話した。希望から出馬の打診を受けたが断ったとしている。

 上田氏も取材に「都議会で質問したいと思っても、会派で『それはやらないでおこう』となったり、文書による質問を禁じられたりしており、党の方向性に疑問を持った」と語った。

 二人は渡辺喜美参院議員が代表を務めた元みんなの党出身。昨年七月の都知事選から小池氏を支援し、音喜多氏は今年一月から七月まで都民ファの都議団幹事長を務めた。

 都民ファの増子博樹幹事長は「二人の意向を聞いた上で対応を協議したい」と話した。二人が離党すれば都民ファは都議会(定数一二七)で五十三人になるが、最大会派は変わらない。

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