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小池氏のサプライズ出馬は?

2017年10月4日 紙面から

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 衆院選の公示が十日に迫る中、与野党の間で希望の党代表の小池百合子東京都知事が衆院選に出馬するのではないかとの臆測が今も飛び交っている。本人は再三否定し、三日も鹿児島市で記者団に「百パーセントない」と明言したが、新党の代表就任を電撃的に発表するなど「サプライズ」を意識した動きが目立つ。まだ表明のタイミングはある。

 判断のポイントになるとささやかれているのが、都議会の九月定例会が閉幕する五日だ。都知事の仕事が一区切りとなり「都政を投げ出した」との批判をかわす意味でも、衆院選出馬を表明するなら五日以降との見方がある。

 日本記者クラブの党首討論会が予定される八日も節目といえる。各党が推す首相候補がはっきりする場となるからだ。小池氏は衆院選を「政権選択の選挙」と位置づけているが、自らが出なければ首相候補の資格はなく、討論会で追及される可能性がある。小池氏は希望の党の首相候補について、具体的な考えを示していない。

 判断の最終期限は公示日の十日。小池氏は本紙のインタビューに「ワン・オブ議員(一議員)に戻るつもりはない」と強調したが、首相就任への意欲は否定しなかった。

 小池氏が知事を辞任する前提で、衆院選と東京都知事選の「ダブル選」、都議が衆院選に出馬した場合の都議補選を加えた「トリプル選」を予想する声もある。公職選挙法上は、知事選は五日、都議補選は十三日までに告示されなければ衆院選との同日選にならず、都選挙管理委員会は「準備期間がないため、同日選は現実的ではない」と話した。

 (大野暢子)

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