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民進「離党ドミノ」拍車 細野氏元秘書ら5人

2017年9月27日 紙面から

 民進党の各地の衆院選立候補予定者が二十六日、相次いで離党届を提出した。いずれも東京都の小池百合子知事が率いる新党「希望の党」に合流する意向だ。現職国会議員に続き、新人らにも波及した形で、民進党の「離党ドミノ」に拍車が掛かった。離党届を提出したのは静岡県から出馬予定だった細野豪志元環境相の元秘書二人や神奈川県の元職ら三人。

 新党に移った細野氏の地元静岡県で民進党は、衆院八小選挙区中、半数の四選挙区で候補不在となった。県連の岡本護幹事長は記者団に新党候補への対抗馬擁立を急ぐと強調。「新党とてんびんにかけているとしたら、けしからんの一言だ」と述べた。

 静岡県で離党届を提出したのは、静岡2区から立候補予定の松尾勉氏(33)と、静岡4区の田中健氏(40)。提出後、県庁で記者会見した松尾氏は「民進党からの出馬に迷いがあった。細野氏と共に日本を変えたいと思っていた」と説明。田中氏は「自民党に代わる選択肢を示していきたい」と述べた。

 笠浩史衆院議員が離党し新党入りした神奈川県では、神奈川3区から出馬予定の元職勝又恒一郎氏(54)ら三人が離党届を提出。新党からの出馬を目指す。

 新党は二十八日に迫る解散に向け候補擁立を急ピッチで進める。静岡高からプロ野球阪神にドラフト三位で入団、通算二十勝を挙げ現在は打撃投手を務める山崎一玄(かずはる)氏(45)に出馬を打診していたことが関係者の話で判明。河村たかし名古屋市長の特別秘書が辞職し、埼玉県内の小選挙区から出馬を目指している。

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